ソミュール戦車博物館 5 Panther

あのパンターに寄りかかって

 この戦車に会えて嬉しかった。小学校5年生か6年生の時に、タミヤの今日を築いたあの有名なプラモデルを組み立て、走らせてはいろいろな角度から眺めて暮らしたので、その姿かたちが頭の中によく残っている。本物の大きさ、重量感は、当然その記憶を遥かに超えて圧倒的ではあったが。

正面斜め前から砲塔を眺める

 プラモデルのパンター(パンサー)は、マズルブレーキの処に赤い豆電球を入れて、発砲した感じを味わえる趣向になっていた。

パンターを後ろから見る
パンターを斜め前から

 順番からいうとV号戦車だが、パンター(Pz.Kpfw. Panther)が正式名称のようだ。ソ連のT-34に対抗するために開発されたドイツの中戦車。1944年7月、武装親衛隊バルクマン曹長が指揮するパンターが、ある十字路でM4シャーマン戦車隊を迎え撃ち、9輌を撃破、1輌を中破させて阻止したというのは有名な話。